次の3項目を基軸に活動を展開しています。
青い目をしたイギリス人女性旅行家イザベラ・バード(以下I・B)は1878年(明治11年)日本を訪れ、当時未踏の地と呼ばれた東北・北海道まで約1,900kmを3ヶ月掛けて旅(牛馬・徒歩)をしました。(高梨健吉著:日本奥地紀行)
I・Bの山形路(小国十三峠〜小松・赤湯・上山・山形〜金山町までの約200km)を山形新聞の同行取材を得て踏査・検証しました。東京では民俗学者:赤坂憲雄氏、山形では山形大学名誉教授:大津高氏、元山形県立博物館長:錦啓氏、元朝日新聞報道部長:福田徳朗氏、元内閣府参事官:高村義晴氏、山形教育用品(株)社長:渋谷光夫氏をゲストに迎え、「東洋のアルカディア」と賞賛した山形の魅力を掘り下げ、全国に情報発信する活動を行っています。
1830年(天保元年)山形県庄内町(旧清川村)に生まれた清河八郎は18才の時、向学心に燃えてふるさとを出奔、江戸で北辰一刀流(千葉周作)の免許皆伝を得、昌平校(東大の前身)を自ら退学し淡路坂に学問と武芸を教授する「清河塾」を開きました。当時、学問と武芸の両方を教授する塾は江戸広しと言えども「清河塾」ただ一つでした。
清河八郎が山形から出奔した際に辿った道を「回天の道」と名付け、六十里越街道を含む約180kmを山形新聞の同行取材を得て踏査・検証し、2010年清河八郎生誕180年を機に、庄内町と東京(江東区清澄庭園)に於いて記念シンポジウムを企画・実施しました。
庄内町では藤沢周平・司馬遼太郎文学研究会代表:佐竹迪氏、東京では山形大学教授:山本陽史氏にご講演をお願いいたしました。
現在日本には約500箇所のスキー場がありますが、入場者数は年々減少傾向にあり、なかなか歯止めがかからない状態です。山岳リゾート関係者の、美しい自然の中でビジネスを展開しているという意識の低さが起因していると思われます。
自然と共存した姿での「スキー場のあるまちづくり」を今こそ見直す時期に来ていると考え「マウンテンリゾート活性化のための環境会議」の開催を提案しました。
第1回:2007年11月 池袋サンシャインシティ
第2回:2008年06月 北海道ニセコスキー場
長野県大町市の仁科三湖とサンアルピナスキー場及び里山を活用したスポーツイベント「北アルプス山麓AdventureGames2001」を2000年から夏・冬2回、首都圏に在住・在勤するスポーツ好きの7名がボランティアで10年連続して自主開催・運営し、今ではアドベンチャー大会としては老舗の大会として定着しています。
2009年7月法政大学での「地域活性学会:第1回研究大会」では、専修大学の大林、神原教授のご助力を得て『地域資源を活用した参加型スポーツ・イベントの可能性-長野県大町市におけるアウトドア・スポーツをケースとして-』と題し研究発表するに至りました。大会は「地域活性化」に主眼を置いており、発表出来るデータをとり続けてきたことが大きかったと思っています。
専修大学から出版された『ソーシャル・ビジネスのテッピング・ポイント』では、第一章および第二章でこの大会が大きく取り上げられ、これらの経験から、長野県戸狩温泉スキー場、山形県庄内町でのスポーツ・イベントのプロデュースを手がけることができました。
会員自らのバージョンアップを目指し、都内のフィールドを舞台に勉強会・自主公開講座を行っています。2011年4月専修大学神田校舎で「イザベラ・バードの日本奥地紀行勉強会」を開催しました。参加者20名のうち大磯在住のSご夫妻が、2011年10月に山形で開催したイザベラ・バード研究会の旅に参加してくれました。
まちづくりを専門とする建築家、土木設計家、造園家やコミニュティ・ビジネスを研究する学者など、元気・まちネットの会員には、様々な分野のエキスパートが存在します。それらの頭脳を結集、地域特性のあるまちづくりを提案・構築し、よりよい快適空間の創造を目指して、メンバーがいつも集まる恵比寿・代官山地区で「まちづくり勉強会」を立ち上げました。
毎年4月には、恵比寿・目黒・代官山を巡る「山の手桜回廊」と銘打って、目黒川を覆いつくように植えられたソメイヨシノやサトザクラを眺めながら、サクラに関する勉強を兼ねて巡り歩きます。〆はもちろん恵比寿ガーデンプレイスでサッポロ生で乾杯。
また、2009年11月には、町田市鶴川にある「武相荘(白洲次郎・正子旧邸宅)」を見学、翌2010年には築地の場外市場を知り尽くすTさんにガイドをお願いして、築地の歴史を振り返りながらの「築地場外市場を巡る勉強会」を企画・実施。もちろん〆は築地の老舗のお店でお寿司をいただきました。
「元気・まちネット」の取り組みを話して欲しいと、光栄なことに様々な方面から講師に招かれています。
恵比寿・代官山地区の青少年の健全育成を目的に開催されている「えびすふれあい広場」。元気・まちネットでは、これまで長野県某市の新鮮な野菜やお米の販売を7年間続けてきました。
2011年は諸般の事情で某市の物産販売を見送ることとなり、山形県のPRと物産販売の話が浮上し関係機関と調整しましたが、東日本大震災の救援事情でなかなか思うように進められないこともあって、被災地応援のチャリティ・バザーで「えびすふれあい広場」に参加、義援金募集の「缶バッチ」を元気・まちネット会員のデザイナー指田さんにお願いして制作し、皆さんから提供していただいた商品の売上は総額24,000円にもなりました。その後、山形県でも募金を募り、合計¥30,000-を山形放送「愛の事業団」を通じて被災地へ届けました。
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